江戸時代前期につくられた古九谷のうちでも、いわゆる青手(あおで)が目指した装飾とは、色彩に重点を置いた「配色の妙」です。緑と黄の2色の対比を、いかに劇的に演出するかということを目指しました。
この2色を対比させたデザインは、屏風をはじめとする金碧障屏画(こんぺきしょうびょうが)から着想したのではないかと思います。つまり、金屏風に表現された金箔と緑青(りょくしょう)の配色を、大皿へと移入したということです。青手大皿は、いわばやきものにおける金屏風となったわけです。
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魯山人作乾山風絵変平向附(けんざんふうえがわりひらむこうづけ)は、写しを見ない晩年期に自らの美意識、食意識のもとに自在に土を操ることのできるタタラで製作したものです。
しかし、乾山に敬意を表しながらも、「乾山は肝心の土の仕事ができていない」という魯山人は、鞍馬石(くらまいし)の凹凸を利用して木製の叩き板で土を叩きながら、型をなだらかな曲線で整えました。
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やきものの金には二つあります。まず、大量生産などに使うラスターは、九谷では本金を使えなくてロー・コスト(低価格)に抑えるための代用品でした。もう一方には、昔から使われていた本金がある。この二つの金をともに使うことで、かなり面白い表現ができることに気づきました。
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特集◆黄金のやきもの――黄瀬戸、古九谷、金銀彩 つづき>>
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