2005年7月12日、〈クリスティーズ〉ロンドンオークションで落札。中国美術のみならず、あらゆる東洋美術のなかで史上最高の落札額を記録した。
著名な購入者に、 ビル・ゲイツ、スティーブン・スピルバーグなどがいる、世界に広く知られたジェット機。
福田――確かにマーケットはもちろんあるにしても、この世界は骨董商の指導的な立場の方が、値段をつくってきた歴史はありますね。
中島――商品の値段は、需要と供給の関係で高くなったり安くなったりだけど、骨董品は需要と供給の関係がないね。古美術品は、生産が効かないから供給できない。生産のない古美術の世界で需要が増大すると、一瞬異常に価格が高騰する。それが、現在の中国陶磁だ。ただし、いままで古美術を知らないできた層が需要を求めるので、素人にわかりやすいものが値が上がっただけのこと。これは真の値上がりではないから、すぐに落ちていきますよ。普段は、どんな名品でも、そんなに需要はないもんです。
「額皿は型物で多数つくられたが、右の皿の刃物による掻き落としは、他に類例ない尖鋭な削り方で実に素晴らしいもの。左の額皿(鼠志野あし文額皿)の価格は乗用車1台くらいですが、この名品皿の購入価格は、5500万円」
一番高い値段をつけた人が買い手になるという、オークション。しかし、その単純な売買の仕組みは、あまり知られていない。
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