陶磁郎 46号[2006年4月17日発売]
特集◆すべてが買える、ぐい呑み厳選200
やきもののなかで、ぐい呑みはなぜ、こんなにも人気があるのだろうか。ぐい呑みのどこに、そんな魅力が潜んでいるのか。近代の陶芸家のものも含めて、ぐい呑みが厳選されて登場する。そして、今号の誌面上のぐい呑みは、すべてが買える。

日本酒のための、ぐい呑み選び――山同敦子


ぐい呑みが日本酒の味を引き立て、日本酒がぐい呑みの楽しさを呼び起こす。そんなぐい呑みを求めた、奥多摩への小旅行。

上泉秀人 [かみいずみひでと]

鎬を削るには、身の回りのものを利用する。私が選んだぐい呑みは溝が丸みを帯びているが、傘の骨で削ったとか。ただひたすら削る単純作業で飽きないのか問うと、「こんな楽しい仕事はありませんよ。僕の天職です」と嬉々としている。できた酒器で酒を飲むのも、楽しいに違いない。

吉田 明 [よしだあきら]

大吟醸純米を注ぐ。盃に唇を当てて、ふわりと温かくて柔らかい感触に体が震えた。手をほんの少し傾けると、酒がするすると入り、品のいい味わいがゆっくりと舌に広がって、優しい香りとともに、すっと消えていく。


田中いさお [たなかいさお]

話を聞きながら、ぐい呑みを手の中で遊ばせているうちに、妙な気持になってくる。なにか語りかけて来るのだ。若い酒はこのぐい呑みには似合わない。熟成した酒を、このぐい呑みで飲んだらどうかと閃いた。

ぐい呑みの陶芸家



吉田喜彦 [よしだよしひこ]
土も釉も、すべてを単純にしていくことで、美濃の土地の力を活かしたやきものが生まれる。




中村 真 [なかむらまこと]
緩い回転によってできた口縁。緩やかな上昇曲線を描いて焼かれた肌。土の感触は、そこから現れる。



高橋春斎 [たかはししゅんさい]

信楽のやきものが、自然釉が厚く掛かった現在のような姿になったのは、高橋春斎が帰ってきてからであった。

高仲健一 [たかなかけんいち]
土も、化粧土も、長石も、市販のもの一種類。
すべて独学のやきものづくり。

吉武和美 [よしたけかずみ]

さまざまな技術が込められた器は、手に取らない限りそのすごさが伝わらない。ここには確かに、現代の「名工」が立っている。
陶磁郎 46号 紙面1 陶磁郎 46号 紙面2 陶磁郎 46号 紙面3 陶磁郎 46号 紙面4 陶磁郎 46号 紙面5

『陶磁郎』誌上ギャラリー  西端 正、塚本治彦、加藤隆彦、樺澤健治、横山直樹、末廣 学、吉武和美
ホームページからも、ご注文いただけます。

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