| ぐい呑みが日本酒の味を引き立て、日本酒がぐい呑みの楽しさを呼び起こす。そんなぐい呑みを求めた、奥多摩への小旅行。 |
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![上泉秀人 [かみいずみひでと]](img/p1_name1.jpg)

鎬を削るには、身の回りのものを利用する。私が選んだぐい呑みは溝が丸みを帯びているが、傘の骨で削ったとか。ただひたすら削る単純作業で飽きないのか問うと、「こんな楽しい仕事はありませんよ。僕の天職です」と嬉々としている。できた酒器で酒を飲むのも、楽しいに違いない。 |
![吉田 明 [よしだあきら]](img/p1_name2.jpg)

大吟醸純米を注ぐ。盃に唇を当てて、ふわりと温かくて柔らかい感触に体が震えた。手をほんの少し傾けると、酒がするすると入り、品のいい味わいがゆっくりと舌に広がって、優しい香りとともに、すっと消えていく。
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![田中いさお [たなかいさお]](img/p1_name3.jpg)

話を聞きながら、ぐい呑みを手の中で遊ばせているうちに、妙な気持になってくる。なにか語りかけて来るのだ。若い酒はこのぐい呑みには似合わない。熟成した酒を、このぐい呑みで飲んだらどうかと閃いた。 |


![吉田喜彦 [よしだよしひこ]](img/p1_name4.jpg)
土も釉も、すべてを単純にしていくことで、美濃の土地の力を活かしたやきものが生まれる。
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![中村 真 [なかむらまこと]](img/p1_name5.jpg)
緩い回転によってできた口縁。緩やかな上昇曲線を描いて焼かれた肌。土の感触は、そこから現れる。 |
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![高橋春斎 [たかはししゅんさい]](img/p1_name7.jpg)

信楽のやきものが、自然釉が厚く掛かった現在のような姿になったのは、高橋春斎が帰ってきてからであった。 |
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![高仲健一 [たかなかけんいち]](img/p1_name6.jpg)
土も、化粧土も、長石も、市販のもの一種類。 すべて独学のやきものづくり。 |
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![吉武和美 [よしたけかずみ]](img/p1_name8.jpg)

さまざまな技術が込められた器は、手に取らない限りそのすごさが伝わらない。ここには確かに、現代の「名工」が立っている。 |
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