信楽の中心地にある澤清嗣の工房で行われた、5昼夜にわたる窖窯の窯焚きを追った。窯は、27〜28年前に澤自らが築いたもの。オレンジ色の緋色、灰被り、ビードロ、焦げ……。火の流れを計算した窯詰めによって、澤独自の焼締陶が生まれてくる。

窯焚き最終日となる5日目。煙突からもうもうと煙が吹き出す。 |

焼成中の焚き口から外に引き出した「火炎信楽器」をもち上げて、なかに溜まっていた燠を出す。真っ赤な熾が、夜目にも鮮やかな火花となって吹きこぼれる。 |

急冷されることによって、自然釉はみるみる緑色に発色していく。 |
操作の簡便さと手軽な価格でユーザーを増やしてきた、電気窯の100V窯。家庭用電源の充実で、使いやすくなった200V窯。実際のユーザーに取材して、ランニングコスト、使い勝手などを比較する。
100V窯の素焼きの窯詰め。26個入った。
200V窯の素焼きの窯詰め。84個入った。
電気窯による志野の長時間強還元焼成のとき、最後に酸化に戻すこと。そしてもう一つ、同じ窯に斑唐津や朝鮮唐津は入れたことがあるが、黄瀬戸や織部も入れてみること。この二つの実験から、やきものは焼き締めることが基本であることを知った。
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【写真左】
パイロメーターが1230℃を指したところで、色見穴を開けて鉤を差し込み、一つ目のテストピースを引き出す。
【写真右】
長時間強還元焼成、弱還元徐冷のあと、酸化戻しで終了した志野。土から滲み出た肌合いと緋色。 |
登窯は、薪窯らしい灰被りなどの効果も楽しみながら、釉ものや白化粧の作品も焼ける機能的な窯。この登窯を駆使してさまざまな作品をつくる近藤広克の、わずか3日間で驚くほど効率よく焚き上げる窯焚きを追った。
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【写真左】
午前5時。薄明の空に、窯の姿が浮かび上がる。
【写真右】
焼き上がったさまざまな作品。 |
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